日本でも代表的で多くのファンを未だに持っているロックバンドがエックスジャパンです。旧称はジャパンが付かなく単にXだけのバンド名で、1982年にYoshikiとToshiが中心となって結成されており、1989年にアルバムリリースでメジャーデビューを果たしています。

ロック音楽の歴史を語る上では欠かせないバンドであり、数々の伝記を残したり映画祭への出展なども精力的に行っているのが特徴です。1989年のデビューアルバムは「ブルーブラッド」であり、オリコンではいきなり初登場6位という記録を出しました。いわゆるバンドブームとされていた当時の状況から見てもこの売上は驚異的で、60万枚以上のセールスを記録した事は歴史にも残るデビューと言えるでしょう。
1992年にはさらなる世界進出とインターナショナル的な活動を視野に入れて、バンド名をXJAPANに改名します。これと同時にソニーとの契約からアメリカのタイムワーナーとの契約へと変更し、世界的な活動を進めていく事となっていきます。
当時の活動の中で欠かせないのがYoshikiの存在ですが、彼は首や腕に常に爆弾を抱えているという体調の中でライブを成功させますが、時にはライブ終了後に倒れてしまう事も見受けられました。そしてロサンゼルスでのレコーディング中に高速ナンバーの演奏後に椎間板ヘルニアを発症したYoshikiですが、以降のレコーディングを大幅に延期せざるを得なくなったのです。
体調が回復してなんとか発売にこぎつけた3作目のアルバムはオリコンで1位を獲得し、数多くのメディアにも出演するなど日本での絶頂期とも言える時期となります。
そして1997年に方向性や音楽性の違いによってボーカルのToshiが脱退します。後任ボーカルが見つからなく、この年を持ってXJAPANは解散となります。しかし残ったメンバーによって2000年をめどに再結成が予定されていましたが、ギターのHIDEの死去などがダメージとなり、再結成は先送りとなります。2007年に活動再開が公式ホームページによって正式に発表され、2008年1月に新曲のリリースを行いました。2008年には世界進出、2009年にはワールドツアー、2012年以降は世界への進撃と銘打って精力的に活動を続けています。いわゆるビジュアル系バンドと言われた時期もありますが、このバンドは完全な実力派バンドであり、ロック音楽を一般的に浸透させた第一人者とも言えるでしょう。