ヘヴィメタルは1960年代から1970年代の初頭にかけて、アメリカやイギリスで発展していった歴史が始まりとされています。バンドサウンドであって、メンバー構成としては一般的なロックバンドとあまり変わらない事が多く、ボーカルをはじめとしてギター、ドラム、ベースが主軸となっており、これに加えてキーボードなどが入るケースもあります。
ロックサウンドとの違いは、よりヘヴィであることが重要視される事が特徴で、特にギターサウンドが注目される場合が多いです。アメリカなどが発祥となっていますが、初期の有名なバンドはレッドツェッペリンやディープパープル、ブラックサバスなどが挙げられます。
この文化が日本で盛んになってくるのが1980年代の事で、それまではメタルのようなサウンドはあったものの、ジャズやフュージョンの音を融合させたモダンメタルの雰囲気が強かったとされています。しかしイギリスなどに影響された、本格的なヘヴィメタルバンドとしてラウドネスが1981年にデビューを果たしました。またバウワウなどの本格的なサウンドを持つグループも登場し、海外のロックフェスティバルに参加するなどの実績を残した事でも知られています。

この頃から専門の音楽雑誌なども登場し、日本独自のロックフェスティバルを開催するなどメタルシーンを盛り上げていきました。1983年や1984年にはアースシェイカーや44マグナムがデビューするなど、一気にグループ数も増加していった事が特徴です。さらにそれまでは男性だけのグループがほとんどでしたが、浜田麻里が女性シンガーとしてデビューしており、現在においても活躍している事が注目されています。
1980年代にはその他にもパンクロックやハードロック、ミクスチャー系のロックなども人気となり、徐々に世間にも認知されていくようになりました。1985年にはヘヴィメタルを代表するような知名度を誇る聖飢魔Ⅱがデビューし、メンバー全員が女性というSHOWーYAがデビューするなど、シーンの盛り上がりを象徴しています。
1990年代に入るとロックシーンもビジュアル系などが人気を高めていき、いわゆるジャパメタのジャンルは一部の熱狂的なファンに支えられるといった状況が続く事になります。2000年代以降は企画物などのジャパメタが人気となり、現在ではアイドル的なガールズバンドでもあるBABYMETALが海外でも注目されている状況です。