メトロックは、2013年に初開催された野外ロックフェスティバルです。年々人気を高め規模を大きくしていき、2016年以降からは東京と大阪の2会場で開催されるようになりました。今や他のロックフェスティバルにも負けない、日本を代表する音楽イベントにまで成長しています。
そんなメトロックの概要ですが、毎年の開催時期は東京会場で5月下旬、大阪会場では5月中旬と少しずらした形で開催されます。東京会場の場所は江東区新木場にある若洲公園、最寄りの新木場駅付近からは無料のシャトルバスが毎年出されており、直通で会場へ行けるのがメリットです。駐車場がないため徒歩やこのバスを利用する人が多く、周辺の有料パーキングエリアはあっという間に埋まってしまいます。一時期はマナーの悪い利用者も目立ったことがあったのですが、現在ではほぼそういった心配もなくなりました。来場者数は2015年に40000人を記録したことがあり、大きな話題となったのも記憶に新しいところです。
大阪会場の場所は、堺市にある海とのふれあい広場です。堺駅が最寄り駅になりますが、こちらも付近から直通バスがあります。同じく駐車場がないので自力での直接的なアクセスは大変ですが、交通の便が充実しているためあまりストレスにならないのは安心材料でしょう。
出演者は毎年豪華で、きゃりーぱみゅぱみゅや斉藤和義、くるりやサカナクションといったメジャーなアーティストも多数出演しています。2会場での開催になってからは更に出演者の数が増えましたが、同じ年に両方のステージに立つアーティストもおり、大阪に住む人が東京の会場に行かなければ観られないという事態もなるべく起きないようになっています。ステージ毎に特色豊かですから、時間がいくらあっても足りないという人も大勢いることでしょう。
ここまでメトロックのご紹介をしてきましたが、残念ながら2020年は新型コロナによる影響で中止となってしまいました。その代わりおうちでメトロックと題し過去のステージやライブ映像を配信するサービスを展開し、行きたくても断念したファンへの配慮をしっかりと行っています。こうした音楽業界の試みは日本のロックミュージック事情にかかわらず、様々なところで行われていますが、毎年野外フェスとしては早い時期に開催されるメトロックが行った意味は大きいでしょう。まだまだ影響が長続きすることが予想され、2021年以降の開催もどうなるか判りません。この自宅で楽しめる配信を行ったことは、やがて他の野外フェスにとっても財産となっていくはずです。